『G/P−RPG』地域別がいど
『G/P−RPG』地域別がいど
政治体系/王政。選王制は『御四家制』といわれる独特のもの。
首都/エレイン
最多の人種/グラスター人
3勇者の筆頭と目される“聖剣の勇者”アムラスにより作られた国。
王政(議会あり)だが自由で闊達な気風の国であり、国民の多くは、自由と正義の国という自負を持つ。
愛される為政者の善政と肥沃な国土の的確な利用のため、経済的・文化的にも豊かな国であり、気候のよさもあいまって住みやすさは随一といわれる。
なお勇者の故郷カルア島は、エトランドの竜の起源であり、今なお数多くの竜が生息する名所でもある。
地勢
エトランド大陸の中部〜南部を占める。面積は全体の25%くらい。
中部を東西に走るクロック山脈地帯で南北に分断され、北部はさらに内海(カリアドラード海)により東部と西部に分かれている。
カリアドラード海には半島がつきだし、国土南端の海にはひとつの小島(カルア島)が浮かんでいる。
北東部はプレアディス帝国に、北西部はミドガル共和国に面しており、他はすべて外海に囲まれている。
気候
全土とも四季がある。全体的に温暖であり、降雨も安定している。
歴史
グラスター王国はエトランド3大文明のひとつ、グラシャス河文明に起源を持つ。
“暗黒時代”の終焉後、この地域を出身地とする“3勇者”のひとり、“聖剣の勇者”アムラス・デスティンにより建国される。
(その際、それまでクロック山脈をはさみ対立していた部族が和解のうえ統合されている。天然の要害であるクロックが、プレアディスとの国境でないのはそのためもある)
“勇王”と呼ばれ慕われる国主の公正で的確な施策と、それを支える国土の豊かさとにより正式な建国以来、王国は政治的に安定し、繁栄を誇った。
アムラス王は文化的発展を重視し、学問の府である王立アカデミーを創立。
同国独特の選王制『御四家制』も、後継者争いを未然に防ぐために彼が発案したものである。
この制度により彼の後継者となったのは、彼の長女シャンティア・フィアリス。
若き女王は慈愛に満ちた善政をしき、輝かしい美貌と美声もあいまって極めて広く敬愛を集めた。
父の文化政策を引継ぎ、さらなる発展を続けていた王国の歴史は、しかしその後十数年で一旦断絶することになる。
名物
・王都エレイン
王城エレインや王立アカデミーを有する。町並みもキレイで国民の自慢の都。
・港町ルルアンタ
大河グラシャスの河口に位置する港町。エレイン地方都市群のなかで、港湾機能に特化した都市だが町並みも美しい。エレインへの物資輸送路は水路(グラシャス河)と陸路の双方を確保している。
・カリアドラード海地方
カリアドラード海につきだした半島。どこかにアムラス王の聖剣(ユルムグンド)が祭られている、グラスターの聖地ともいう場所。
風光明媚で海の幸がおいしく、交易と観光で栄えている。
・カルア島
別名『竜の島』。竜仙境からの次元の穴がここに開いて、竜たちがエトランドに避難してきた。温暖なためか、いまも竜が一杯いる。竜騎士もここから出ることが多い。
・『御四家制』
建国王アムラスが、後継者争いが起きないよう考えた選王制。
彼の四人の子女にそれぞれ家を起こさせて王家御四家を設立。この四家を協力して国政に当たらせ、リーダーとなったもの(具体的には、それぞれの家の代表である4人の当主のなかでそういうふうになったもの)が王座に就くというもの。
・王立アカデミー
学問を志すものなら人種年齢国籍等に関わらず受け入れる。学費はほとんど無料、各種設備完備。
ただし試験はハイレベルで、卒業は難しい。
一般むけの公開講座もあるが、こちらも質は高い。
ただし武官の輩出は、士官学校に一目譲る。
▲
政治体系/帝政
首都/アルシェス
最多の人種/プレアディス人
3勇者のひとり“聖典の勇者”サイバーにより作られた国。
厳然たるピラミッド型の権力構造の頂点に、ただひとりの最高権力者がおり、すべての決定事項を司るというシステムは、国主の傑出した資質と努力により、建国以来最大の効果を上げ続けてきた。
寒冷で農耕には不向きであるため、狩猟、もしくは戦いを生業とするものが少なくない。
地勢
大陸北東部を占める。面積は大陸全体の40%ほどで最大の版図を有するが、雪に閉ざされほとんど人の住まぬ土地も少なくない。
国土はザラン山脈により大きくふたつに分断されている。
山脈内部の盆地・ハイランドに首都と宮殿があり、政治・文化の中枢も集中している。
ハイランドへの入り口はただ一つ、ザラン山の切り通しに設けられた砦だけ。
有事には難攻不落の砦となるそこは、本来はその内側、ダラン山の頂に建つ禁忌の遺跡からの来訪者(=邪神)を防ぎとめるために設けられたものである。
気候
年間を通して冷涼。深く雪に閉ざされる長い冬と、短く美しい夏がある。
歴史
プレアディス帝国はエトランド3大文明のひとつ、プラティス河文明に起源を持つ。
“暗黒時代”の終焉後、この地域を出身地とする“3勇者”のひとり、“聖典の勇者”サイバー・ダスターニスにより建国された。
彼はもちまえの優れた知力による、極めて機智に富んだ施政を行い“賢帝”と称された。
彼の後継者は一人娘の皇太女エルノア。父の急逝により、12歳という若さで即位するが、民のための公正な政治をおこない、早くから名君と称されてきた。
しかし、彼女の息子、皇太子クラウスが謎の病に倒れたところを邪神の信徒につけこまれ、皇家と帝国は邪神の走狗と化する。
勇者の手により終止符が打たれるまで、同国は“悪の帝国”として周辺諸国への武力干渉と圧政を続けることになる。
名物
・帝都アルシェス
プレアディス帝国の象徴ともいうべき都。サイバーの都市計画により、極めて整った機能美あふれる町並みを誇る。
・“雪原の女王”
女性魔法戦士ヴァルキリー、フレイアはこの地を起源とするが、なかでも実際当地に生まれ育ったものは、その強さと美しさから“雪原の女王”と畏怖される。
・ハイランド山系
中央地域ハイランドの山並みは、雪に覆われて白く輝き、非常に美しいため吟遊詩人によく謡われるが、非常に険しく登られることはまれ。
▲
政治体系/共和政(エトランド戦役の前半には、専制政治)
首都/メルガ
最多の人種/ミドガル人(遺伝学上は、メルヘス人と同一)
近年メルヘス王国より独立した国。
版図は最小だが、進取の気概にあふれ、非常に活発な新国家である。
独立の経緯として、商人、技術者といった非聖職者らの勢力を母体にもつため、商業活動が非常に盛ん。
また学問(神学以外)も盛んであり、グラスターのアカデミーとも交流がある。
ただし、宗教活動を排除してはいない。
地勢
大陸西部を占める。面積は大陸全体の7%ほどで版図は最小。
国土は全体に平坦で、目立った山地等はない。
気候
四季がある。季節による寒暖や降雨量の起伏がやや大きい。
歴史
この地域は、メルヘス王国の建国時にはその南部地域であった。
しかし約50年の後、同国の政治的混乱に際し、南部最大の都市メルガとその近辺の非聖職者らを中心とした同地の勢力が独立。新国家樹立を宣言した。
議会共和制を行い、アカデミーを設立、グラスターのアカデミーとも交流を開始。
メルヘスが法王位継承問題で紛糾するのをよそに、しばし繁栄を謳歌した。
その後まもなく起こった、プレアディス帝国による一連の武力干渉(グラスター王国への御四家襲撃、国境地帯での部隊展開)に対し、同国はグラスター、メルヘスと三国共同防衛同盟を結んだ。
この頃国内でも不審な動きが見られたため、自警のためと武装勢力が結成される。
これらは社会不安を背景に政治的な単位として活動を始め、互いに勢力争いを開始した。
この内紛を制したのは“郷士”パルディン・カルゴ。
彼は武力に基づく独裁を行った。しかしプレアディス帝国がメルヘス王国を軍事制圧、さらに勢力を拡大するにあたり、進んで国土を差し出し、忠誠を誓った。その年内に、彼は国内の反対派の手により暗殺される。
パルディンの後任には、帝国の将軍“人斬り”モルドゥがついた。指導者として優れた力量・人格を有する彼の統治下で、ミドガルはしばし安定する。
なおミドガル内紛〜帝国支配下への一連の動きはほぼすべて、当時帝国士官学校を卒業したばかりの“大領主”候補生セシル・チェスティンが秘密裏に関与、コントロールしたものである。
モルドゥを説得し、当地の派遣領主として連れてきたのもセシルである。
名物
・共和制
この時代のエトランド大陸において、国議会が王の諮問機関でなく、政治的決定の主体として機能しているのはここだけである。
・ミドガル公立アカデミー
グラスターの王立アカデミーと並び称される学問の府。
思想の違いから学費は原則自己負担だが、奨学金制度が充実している。
学問分野における特徴としては、神学と魔法学についてはグラスターに一歩譲るが、社会科学と練金学においては勝っているといわれる。
両国のアカデミーの交流は活発で、毎年交換留学が実施されている。
▲
政治体系/法王政
首都/ロームア
最多の人種/メルヘス人
3勇者のひとり“聖杯の勇者”ポトウィンにより作られた国。
石造りの建築物と、それを飾る絵画、音楽が美しい。
だがそれは法王制のもとに、政治と宗教が高度に一体化することによって作り出された、富の集中と強大な権力の現われともいえる。
水や空気は清浄だが土は豊かで、農耕への適性が良好。
地勢
大陸西部を占める。面積は大陸全体の12%ほどで、国土の北〜西に緩やかな弧を描く山脈に向けて、土地が緩やかに傾斜している。
大規模な丘陵地帯を流れ下る大河ミズールのほとりに、石造りの都市群が展開している。
なお首都ロームアを始め、古い都市の多くは丘の上にある。
山脈には氷河によって一筋の谷がうがたれ、そこを抜けるとザルダス国との境界にあたるバラダス湿地が広がる。
気候
夏季は乾燥が厳しいが、冬はわりと湿潤で過ごしやすい。
歴史
メルヘス王国はエトランド3大文明のひとつ、ミズール河文明に起源を持つ。
“暗黒時代”の終焉後、この地域を出身地とする“3勇者”のひとり、“聖杯の勇者”ポトウィン・フィリナシースにより建国された。
彼は一聖職者としては万人の敬愛を集めたが、政治手腕には劣り、国内は混乱。彼の法王在位中にすでに大規模な内紛が勃発するまでに至っていた(同国南部は彼の死後まもなくミドガル共和国として独立した)。
彼の後継者は一人娘のエルザ。彼女もまた優れた聖職者であり、父の死により空位となった法王の座を名実ともに引き継ぐが、病に倒れ、後継を指名するまもなく逝去。これにより、法王位後継問題が発生した。
国内の聖職者団体の思惑と、当時拡大策を取っていたプレアディス帝国(の、対メルヘス攻略担当者“郷士”ラドリアム)の干渉により後継問題は短期間で激化。
だがその後、グラスターを中核とした3国防衛同盟が結成されたことにより、国内の体制崩壊はそこまでで一旦食い止められる。
その後しばらくの間、国内では不穏な出来事が相次いだが“血の宝石事件”(※)の直後、帝国軍による軍事攻撃を受け、首都ロームアが陥落。彼らを率いていた魔術師――“郷士”ラドリアムがロームアの宮殿に居を置き、派遣領主となった。
※“血の宝石事件”
当時、次期“聖杯の騎士”であった白闘騎士カモミール・ミーシャが、出自の知れぬ邪悪な宝石の呪いに触れ、暗黒騎士になってしまった事件。
彼は国外へ追放されたが、表向きは魔物討伐のさい死亡したということになっている。
これを筆頭とするこの頃の事件のほとんどは、ラドリアムの手による工作活動である。
しかし結果は芳しくなく、一方でライバルのセシル・チェスティンは担当地域のミドガルの掌握を着実に進めているためラドリアムは焦りを覚える。
堕天使や暗殺者と片端から契約、さらに帝国中央から出動を要請した兵力を結集して首都ロームアを陥落させ、強引に主権を奪取した。
彼はそのまま当地の派遣領主となったが、実のところこの対外工作は帝国大領主選出試験を兼ねていたものであったため、この結果は敗北、左遷されたということに他ならなかった。
名物
・シェリー大聖堂
国内最大規模の聖堂。“聖杯”が安置されているとも噂されている。メルヘスにおける巡礼と観光のメッカ。
・聖杯の騎士
知略や武勇の全てをかけて聖杯を守り、かつしかるべき事態においては、それをしかるべき相手に託すという使命を帯びた聖なる騎士。もちろんそれには国内最高の騎士が選出される。
なお聖杯を護る具体的な方法は、代々の担当者に完全に任される。
▲
政治体系/王政?(ほとんど象徴だけの大王がいる。また各地に王と呼ばれる存在はいるが、実権を握っているのは職種別ギルドであったりその地方によってまちまち。)
首都/ザレン?
最多の人種/ザルダス人
豪奢な宮殿を抱えたオアシス都市を一歩出れば、灼熱の砂漠がどこまでも続くのがここザルダス国である。
この地はプレアディスとは対照的な気候ながら、環境の厳しさという点ではこの上なく似ているともいえる。
農耕に向いた土地は少なく、住民は戦いと商いと遊牧に生きる糧を求めた。
そしてかれらの頂点に、剣を持たぬ王と顔を持たぬ王が君臨している。
地勢
大陸南西部を占める。面積は大陸全体の28%ほどだが、ほとんどが砂漠であり、人口の分布はそのほとんどがオアシス都市や川辺・海辺の都市に集中して極端。
国土は全体に平坦。
気候
季節による変化はほとんどない。年間を通して高温かつ乾燥している。ごくまれに、一時に大量の降雨があることもある。
歴史
この地は地理上、他の地域から隔絶されているため、グラスター等、他の国家とは距離を保ったまま歩んできた。
かつて、この地もいくつもの部族が日常的に、武力をもって争う土地だった。
住民の気性もあってその戦いは非常に激しく、それゆえ(=戦いや死によって生じるエネルギーは、この地からはそのままで充分生産されていたため)大魔王ドノンはほとんどこの地には干渉しなかったという。
なお商業ギルドと、アナタロス師率いる暗殺者ギルドはこの当時から存在し“影の”権勢を誇っていた。
大魔王ドノンが3勇者に倒され、聖神のチカラがエトランド大陸全土を洗って後、この地からも表立った争いはほぼ姿を消した。
これは平和の尊さに敬意を表したためというよりはむしろ、パワーゲームが次の段階へと移行したことが主たる理由である。
(争いが繰り返された結果、富と権力が少数の支配者のもとに集中。彼らがみずからの持てるものを守るために手を結んだということ)
それでもこの地はつわものを輩出し続けた。権力はそれを維持する影の武力をかならず必要とし、そしてそのためには多くの金が動いたからである。
商売における機会ロスの原因をつくらぬため、もしくは仕事人としての誇りのために、この地はいずれかの国につくことはけしてなく、常に独立独歩の道をとりつづけていた。
やがて、プレアディス帝国が拡大策へ動き出す。
帝国は、ザルダスの暗殺者の戦力から来る利用価値と排除の難しさから、他国とは対照的に好意的な条件を提示し、ギルドに帝国のお抱え機関となることを要求。
暗殺者ギルドは意外にも、あっさりとこれを承諾。
ギルド長“影の”ベロスが、表の世界で権勢をふるうことへの誘惑に屈したためであった。
名物
・港湾都市ザレン
国内最大の都市にして最大の港町。裏と表のマーケットにはすさまじい数の出店があり、その気になれば、世界中のどんなものでもそろえることができるとすら言われている。
香辛料、奢侈品が最大の輸出品目。
・暗殺者ギルド
エトランド大陸唯一の(ブランド)暗殺者養成機関。『鉄の規律と絶対的な愛情で成員の魂を縛る』と称される。
なおギルドの長は暗殺技術においても地上最強の存在とされ、代々『アナタロス』の姓を継ぐ。
この名を持つものに対して、すべての暗殺者は絶対服従するか、生命ごとこの名と権利を奪い取るかしかない、と言われている。
▲
メルヘス王国とザルダス国の間に横たわる広大な湿地。
古の戦いで滅ぼされた悪竜の骸が眠るといわれ、その瘴気によって生きる多くの怪物が徘徊している。
そうしたものどもの存在と、通行と開拓が困難なこと、そしてそれらのゆえに、天然の国境としての機能を有することから未開のまま捨て置かれている。
人の足でふつうに横断するには(無事にそれができたなら、だが)2、3日かかるが、どこかに秘められた通路を用いれば1日であるという。
▲
エトランド大陸のはるか東に浮かぶ大きな島。
大陸とは風土、文化が明らかに異なる。
古の戦乱の中磨かれた独特の曲刀と、それを用いた武術は大陸のものとは思想が根本的に異なるが、実用的かつ美しい。
魔法においても、忍術と呼ばれる独特の体系がある。
この地の住民はほとんど全てが黒髪に黒い瞳をもつ。
▲
ほとんど未知の大陸。
▲
〜その他〜
“天帝”が統べる領域。位置的にははるか上空にあるが、存在の次元が違うため、ただ上空に登っていけば行き着けるわけではない。
ここに住まうのは“天帝”に認められた地上生まれの者の魂と、“天帝”の使いとして天界に生を受けた精霊たちで、いずれも天使(エンジェル)と称される。
かれらのなかにはアムラスのように、功績をあげて神に取りたてられ、執務を行う者もいる。
“天帝”のパワーで清浄に美しく、常に心地よい気候が保たれ、衣食住に困らない以外、地上とそんなに変わらない。
なお時折“天帝”のらいばるである“三日月の女神”が勝手に顔を出すが、これは警備がザルなのではなく彼女が敵ではないからである。
▲
地上界のひとつで人間界の“裏側”にある。人間界からは専用のゲートを使えば、誰でも行き来ができる。
この世界は古三神の一柱“三日月の女神”のチカラを特に強く受けているため、魔力にあふれ、事象の制限がゆるい(具体的には、人間界においてより長生きできたり強くなれたりする。いうなればテキトーな場所)。
感情等、精神的エネルギーの動きに基づいて行使される魔法や呪いの効力が大きいため、個人的な好悪の感情に端を発する抗争は特にすさまじいものになる。
過去数回にわたり、それが原因で滅亡しかけて後この世界には『相互不干渉をモットーに、全体のことは特に有力な有志による元老院に図る』という現在の体制が成立した。
大抵の場所や生物は人間界とそう変わらない外観を持つが、建築物や家具、道具等に持ち主が(ありあまる魔力によって)生命を与えていることが多い。
大魔王ドノン、シェラス、メール、“紅の”アルメイダの出身地。
▲
地上界のひとつで人間界の“隣”にある。人間界からは専用のゲートを使えば、誰でも行き来ができるが、現在ほとんど空。
かつてこの地で行われた抗争には竜言語魔法(として知られるもの)が使われた。しかしそのあまりの強力さに、住民――古代高等竜人族はほとんど全滅。
生き残った者たちは誤ってこの“破滅の言葉”を使ってしまわないため、体型を恒久的に獣型に変化させ、知性のほとんどを封じ、なおかつ竜言語魔法の威力が落ちる隣の異世界――人間界に引っ越したのである。
この世界は現在も竜神と、竜神に仕える高位の竜神官によって護られている。
かつては人間界をはるかに凌駕する文明を誇ったが、現在では自然の中に廃虚のなれのはてが散在する、極めて静謐な世界である。
カリアドラード海の“ヌシ”はここで生まれたともいわれる。
▲
精霊界というのは四元素それぞれの精霊の世界の総称。つまり、火霊界、水霊界、風霊界、地霊界の四つがある。
それぞれの世界を統べる存在は、風ならば「風の精霊王」もしくは「風神」と呼ばれる。
人間界からは、専用のゲートを使えば行き来はできるが、原則として連絡なしではゲートは開かない。
(特定のエレメントだけで構成されたそれらの世界は、異世界のものが生存できる環境ではそもそもないため、来訪者があるさいには精霊王が、その者に防御力場をつける契約になっているのである)
各精霊界は物理法則からして人間界とは異質であるため、そこにある世界観を理解するのは魔法的視点を持たないものには不可能に近い。
例外的に人間界と近い形式の場所もあるが、これは“聖神”の干渉によってそうなった、比較的新しい場所である(風神が“風魔士”の試練のためにビクトリアらを招いた場所が代表例)。
▲
文字どおり天空に浮かんだ島状の大地。
この地は人間界と同じ次元に存在しているため、単純にそこまで飛べばたどり着ける。
古代有翼人はここで彼らの創造主(不死鳥)により生を受け、文明を築いたが、生まれ持った奔放な性質からその多くが新天地をもとめて島を去った(そして人間の住む地上にたどり着いた)。
地上とは微妙に異なる動植物が存在する。
不死鳥騎士(フェニックスナイト)は本来、不死鳥の側に仕え、守る存在であったが隔絶されたこの地では戦うべき外敵はほとんどなく、すたれていたといって過言ではなかった。
▲